医療生協かわち野生活協同組合 東大阪生協病院

日本医療機能評価機構認定病院

研修プログラム

医師後期研修

大阪医療生協グループ 家庭医療学後期研修プログラム

プログラム内容
研修期間 後期研修3年間
研修施設 東大阪生協病院、医療生協八尾クリニック、楠根診療所を中心に大阪及びその近隣の医療生協の病院及び診療所において研修の場とする。希望者にはカナダ、ネパール、マレーシア、インド、韓国など海外の医療生協の施設でのプライマリ・ケア研修が可能。
プログラムの特徴と概要

家庭医療は、患者中心に、包括的で継続的な質の高い(EBMに沿った)医療を提供し、患者だけでなく、その家族や生活地域、労働の場や社会的背景全人的医療の実践である。更に高度医療、専門医療が必要な患者には適切に紹介する役割を持つ。当プログラムは、初期研修を終えた医師が、将来、質の高い家庭医や第一線地域医療の担い手として活躍できる力量を養うためのものである。特に、現代日本の家庭医に不可欠な(1)慢性疾患、生活習慣病のエキスパート、(2)在宅診療を含めた後期高齢者医療、ケアのエキスパートの養成という視点で、健診、保健指導と高齢者、障害者リハビリテーションの視点に立ったケアを深く学ぶことのできる研修プログラムになっている。(当施設群は、健康増進活動と包括的地域リハビリテーションの実践活動に定評がある)当プログラム修了後の進路は自由。希望すれば、医療生協の診療所や、病院への就職を斡旋する。

GIO(一般目標)

診療所や地域小病院で家庭医としての役割を果たすことができる。そのために必要な、医学的そして、医療・福祉・介護・保健、リハビリテーションの知識、技能、態度、価値観を修得する。

SBOs(行動目標)と方略
  1. 患者中心、家族志向型医療の理念と方法を身につけ、実践できる。
  2. EBMを実践できる力量をつける。
  3. 研修施設のある地域性を理解し、地域と住民の生活及び健康状態を結び付けて捉える力をつける。
  4. common problem、慢性疾患、生活習慣病の適切な治療、生活指導が出来る知識と、実践力を身につける。
  5. 職業関連疾患(塵肺アスベスト、頸肩腕障害含む)の健診が実施でき、労災や社会資源の枠組みを学ぶ。
  6. 健診受診者が健康増進の主体者となるよう、意識変容のアプローチを含め、総合的な予防と健康づくりへの援助が行える。
  7. 後期高齢者の身体機能、能力の低下を理解し、その障害の評価をCGA(高齢者総合的機能評価)としてICF(国際生活機能障害健康の分類)に沿って行うことが出来る。またそれを定期的に見直すことが出来る。
  8. CGAに基づき、適切なリハビリテーションの処方が行え、その効果判定が出来、適切に処方の見直しが出来る。それにより、高齢者の要介護状態の軽減、予防に資するアプローチができる力量を身につける。
  9. 障害を持った高齢者や障害者が、住みなれた地域で、生き生き生活できるために、必要な家屋改修、環境整備、社会資源の導入、福祉制度の導入(身体障害者手帳、介護保険、自立支援法、特定疾患など)ができる。
  10. 研修の中で、身体障害のリハビリテーションアプローチを学び、身体障害者福祉法指定医の資格取得をめざす。
  11. 小児、女性、思春期、成人の特徴を理解し、適切な診療が出来る。
  12. 地域の医療機関や保健、介護分野の人々と、チームでの包括ケアの実践と提供が出来る。
  13. 医療経済的な視点での医療実践が出来る。
  14. 医療生協の発展に寄与すると共に、地域との様々な協同を進め、さらに世界の地域医療に貢献することが出来る。
  15. 医療生協の健康観、医療観を養い、患者、住民の主体形成へ支援的かかわりができる。
家庭医養成プログラム例

研修は、東大阪生協病院、医療生協八尾クリニック、楠根診療所以外にコープおおさか病院、尼崎医療生協病院、海外研修病院などにて行う。

1.総合内科研修、小児科研修、神経・リハビリテーション科研修、産婦人科研修

それぞれ、内科総合病棟、小児科病棟、回復期リハビリテーション病棟、産婦人科病棟に所属しながら、将来家庭医に必要な幅広い力量を養う場とする。病棟主治医のみならず、所属病院での内科、小児科、リハビリテーション科、産婦人科外来を研修する。特に総合内科研修では、職業病健診や地域住民の健診と健康増進の指導も研修する。小児科研修では、予防接種や乳児検診など小児保健の研修を含む。神経・リハビリテーション科研修では、後期高齢者に多いcommonproblemである、嚥下障害、認知症、身体機能障害、関節障害に対処できる力量を養う。産婦人科研修では思春期、更年期におこるproblemへの対処、子宮癌検診手技に重点を置く。

2.継続外来、継続訪問診療

後期1年目は1週間に半日、後期2年目は1週間に1日、指定診療所もしくは小病院に戻り、外来診療単位または訪問診療単位を継続的に担当するものとする。

3.家族指向型医療の理念と実践

全ての診療を通じFamilygenogramが書ける医療面接の能力を身につけ、家族関係、家族問題の抽出を行ない、他機関とも連携しての問題解決の能力を身につける。

4.選択研修

眼科、外科、整形外科、泌尿器科、専門診療所(子供診、在宅診等)、海外研修などを希望に応じて組み合わせる。家庭医に必要な主には外来診療手技に重点を置く。

5.地域づくり研修

後期3年目の診療所では一地域住民の生協班を担当し、健康づくりや地域の保健活動、地域づくりに参加する。

研修場所

1.病院施設名:東大阪生協病院・コープおおさか病院・尼崎医療生協病院
2.診療所機能施設名:医療生協八尾クリニック・楠根診療所

評価とフィードバック
  • 全ての研修期間を通じ、月1回の定期的なレジデントカンファレンスを行ない、研修内容、到達、目標の確認を行なう。
  • 各科研修では終了時にレジデント、指導医、他職種、組合員、患者を含めた多角的な研修評価を行なう。
  • 外来研修では後期1年目はプリセプティングを受けながら診療し、診療終了後にフィードバックを受ける。 後期2年目は終了後初診及び気になる患者のフィードバックを行なう。
  • 訪問診療、往診では同行訪問より開始し、徐々に1人での訪問診療に移行するが、終了後に全例カルテチェックを受ける。定期的に全例のフィードバックをレジデント、指導医、看護師で行なう。
  • 後期3年目診療所研修中はポートフォリオ形式でテーマ・ポートフォリオを作成し、年2回のポートフォリオ発表を行なう。また週1回の定期カンファレンスで気になる患者のフィードバックと研修の振り返りを行なう。
  • 海外研修終了時に赴いた地域の医療、健康、福祉などに関わる総合的なレポートを作成し、研修評価を行なう。
  • 終了認定は、全ての研修終了時に研修チェックリスト、ポートフォリオのレポート及び指導医、他職種、組合員、患者の評価に基づき行ない、終了認定書を授与する。
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